食アレ姉妹との暮らし 15年間の記録

食物アレルギー・アトピー性皮膚炎をもつ娘たちとの15年間を振り返っていきます。食物負荷試験や除去食、給食の代替食や国内・海外旅行時の食べ物についても。

生卵が食べられた!

「ママ、おいしい!トロンとしてる。

想像していたよりも、めーっちゃ美味しいよ!!」

 

今日、長女のウリが15歳にして生まれて初めて生卵(鶏卵)を口にした。

小さいころから夢にまで見た憧れのすき焼きを頬張る娘を眺め、感慨無量の私。

こんな日がくるなんて、思いもよらなかった。

胸の奥から温かいものが溢れ出してくる。

本当に、本当に良かった。

 

「そうだ。いままでの日々を記録に残そう!」

 

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これまでの食物アレルギー・アトピーっこ育児を思い出しながら綴っていきます。

情報は最新ではありませんので、確認の後にお試しいただくことをおすすめします。

ケーキの差し入れ(はじめてのアレルギー反応)

低体重による2週間の管理入院を経て、無事2500gを超えたウリを連れ、

実家に戻る。

これで冷凍母乳ではなく、いつでも直接お乳をあげることができる。

これから寝不足が続くのだろうけれど、一日中ウリと一緒に居られることがこの上なく幸せ。

 

昼下がりに

「よく頑張ったね!」

と友人のエーちゃんがうちに寄ってくれた。

手には大好きな近所のケーキ屋さんのケーキ。

 

「やった!久しぶり。嬉しい。」

とワンピース食べ終わったところでウリが目を覚ます。

ちょうど良いタイミングだったからソファに座り、エーちゃんとのお喋りを

中断して、授乳を始めた。

 

と、ウリの頬が赤くなりはじめた。

どんどんと赤みが強くなる。

むずかって泣き始め、小さな体を縮めて下痢をした。

 

なにかがおかしい。

おっぱい美味しくなかったのかな。

 

そのあともウリは泣き続け、泣き疲れて眠ってしまった。

 

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これまでの食物アレルギー・アトピーっこ育児を思い出しながら綴っていきます。

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長女・ウリの誕生

「ふにゃー、ふにゃー。」

一日半の陣痛の後、2,100gの小さな赤ちゃんが誕生した。

力のない鳴き声。

授乳していても、飲み疲れて直ぐに眠ってしまう。

1時間半ごとに起こされフラフラの私。

ぼんやりと新生児室でおむつ替えをしていると、

後ろからベテランの看護師さんが一言。

 

「お母さん。たぶん、その子はアトピーよ。

私の経験から言って間違えない。」

アトピー

少し頬の皮膚がカサカサしているけれど、これがアトピーなの?

 

そんなことを考えながら、ベッドで微睡んでいた。

膝の裏がかゆい(妊娠8か月)

ウリを妊娠した夏の終わり。

妊娠8か月を過ぎ、里帰り出産のため実家へ帰省。

おなかも大きくなり、動きが鈍くなってきたのを口実に日々をダラダラと過ごしていた。

 

ベッドで赤ちゃん雑誌を眺めながら

オーガニックコットンのおくるみ、いいね。

とご機嫌に寝転がっていたときに、左足のひざ裏が痒くなった。

 

「あれ。さっき庭に出た時に、虫に刺されたかな。」

 

気にせず、ボリボリ掻き続ける。

掻けば掻くほど痒くなる、今までにない強烈なかゆみ。

 

「薬でも塗るかな。」

一階に降りて薬箱をゴソゴソ漁っていると、後ろから母が

 

「どうしたの?その足?!」

慌てて合わせ鏡で見てみると、左足のひざ裏が赤黒くなっていて、そこから液のようなものが流れ出ていた。

「これってアトピー?妊娠して体質が変わったのかな。」

今まで外国の化粧品を使っても何ともないほど強くトラブルしらずの皮膚だった私。

皮膚科には罹ったこともない。

とりあえず、祖母が庭から採ってきてくれたアロエを塗って様子をみる。

その日は痒くて痒くて搔き毟りを我慢できず、つらかった。

夜中じゅう掻き続けたらしく、朝起きたらひざ裏がジュクジュク。

 

不思議なことに5日ほどしたら症状はなくなり、ひざ裏も元の肌に戻っていった。

あとから考えてみると、これは神様が皮膚トラブルで苦しい経験をしたことがなかった私に

 

「これからアトピーの娘が経験する痒みはこんなふうですよ。」

 

と教えてくださったのではないかと思う。

 

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これまでの食物アレルギー・アトピーっこ育児を思い出しながら綴っていきます。

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